調査報告詳細
平成29年9月 動向調査結果
2017/10/20
地域経済動向調査結果報告
平成29年9月度
奈良県明日香村商工会
奈良県内消費の動向
【小売販売】百貨店・スーパー販売・新車販売台数
・百貨店・スーパー販売状況額の推移(対前年同月比%・出展:奈良県) 

・新車販売台数の推移 (対前年同月比 %・出展:日本自動車販売協会連合会)


【物価指数】消費者物価指数(CPI)の推移(平成27年 = 100とした前年同月比 出展:統計局・奈良県)
-0.4%であった。
奈良県内生産の動向
【観光】観光客の推移(実数 出展:観光庁)

奈良県への観光客数は例年1月と4月が多く、一方観光客の来訪者数の少ない時期は7月の訪問が少ないことが分かる。全体に対する、3か年の各月を平均したものの割合としては、1月が15.3%、4月が10.7%、5月が10.1%と続く、7月は5.3%である。
・奈良県と全国の延べ宿泊者数の月別推移とインバウンド延べ宿泊数推移(実数)
平成27年~29年の5月~7月期における、延べ宿泊者数の推移は例年、全国では7月が最多、一方奈良県においては5月が最多である。奈良県における平成29年7月期は前年同月比-14.2%、5月~7月期前年度比は-1.0%であった。

奈良県における平成29年7月のインバウンド延べ宿泊者数は、同年前月比+53.4%、前年同月比-10.4%であった。

【生産】鉱工業生産指数 (出典:経済産業省)
鉱工業生産指数は、平成29年6月に2か月連続で低下した。

奈良県内新設住宅着工戸数の動向
【民間投資】奈良県新設住宅着工戸数の推移(実数 出典:国土交通省)
平成27年1月から平成29年8月の期間では平成27年11月の747戸が最多である。
平成27年の年間着工戸数6,517戸、28年は6,734戸であった。29年1月~8月の期間における着工数は4,250戸で、前年全体の63.1%を占めている。
・奈良県新設住宅着工戸数の推移


平成29年8月の新設住宅着工戸数は439戸となった、同年前月は555戸であった。

・建築確認交付件数の推移(出典:国土交通省 1号~3号・4号申請合計)
建築確認交付件数は奈良県において、平成29年6月3か月連続でプラスとなった。
平成27年~29年の間において、4月~6月期トータル件数は、平成28年が最多で全国で145,328件、奈良県1428件となっている。
平成28年、29年4月~6月期のトータル件数の推移は、平成28年で前年比全国+7,048件、奈良県+200件。平成29年においては、前年比全国-379件、奈良県-11件となった。

【公的投資】公共投資の推移
・建設工事受注動態統計調査の推移 (前年同月比 出展:奈良県・西日本建設業保証株式会社 国土交通省)

奈良県における公共工事の前年同月比は平成29年7月で24.5%であった。
・奈良県公共事業等事業施行契約済額の推移
平成29年7月の契約済額は2,547百万円であった。同年前月比としては-2,654百万円であった。

奈良県内金融の動向
【貸出残高】銀行貸出残高、信用金庫貸出残高
・金融機関(国内銀行)貸出残高の推移(実数 出典:日本銀行)
平成29年8月の奈良県貸出残高は対前年同月比で、-0.8%となった。

・金融機関(信用金庫)貸出残高の推移 (実数 出典:奈良信用金庫・奈良中央信用金庫・大和信用金庫)
平成28年3月末における貸出残高数は奈良県、前年同期比で+6%、全国で+2.3%となった。

奈良県内雇用の動向
奈良県の8月の有効求人倍率は就業地別で前月より+0.02ポイント、受理地別においては+0.03ポイントあった。


・新規求人倍率の推移(出典:厚生労働省 奈良労働局)
奈良県の平成29年8月の新規求人倍率は就業地別で-0.02ポイント、受理地別では+0.06ポイントであった。


【賃金】現金給与総額
・現金給与総額の推移(実数 出典:厚生労働省、奈良県)


現金給与総額は奈良県において、平成29年6月では350,187円となり、同年前月比+111,015円、前年同月対比では同月+11.6ポイントであった。

奈良県内景気の動向
【倒産】企業倒産件数の推移
(実数 負債総額1千万円以上出典:東京商工リサーチ 全国企業倒産状況)
奈良県における平成29年7月の倒産件数は9件であった。全国639件、近畿では181件
であった。

【景気全般】景気動向指数
・景気動向指数の推移 (平成22年 = 100 出典:内閣府)
景気動向指数(一致指数)は、平成29年6月において奈良県は137.1、前月比-1.4ポイントで2カ月連続の下落、全国では116.8、前月比+1ポイントで2カ月ぶりの上昇となった。

地域管内の動向
地域管内会員を対象とした個別面談における動向調査結果・各個社の景気動向の傾向
平成29年9月、現状維持が35.7%、やや上向き53.6%、やや下向き7.1%
下向き3.6%であった。同年前月比では、現状維持が-37ポイント、やや上向きが+28.1ポイント、上向きと回答した個社前月に続き無し、やや下向きと答えた個社が+5.3ポイント、一方下向きと答えた個社は+3.6ポイントであった。


・地域管内個社の売上状況の傾向
平成29年9月、やや上向きは57.1%、現状維持32.1%が、やや下向きは10.7%であった。同年前月比ではやや上向きは+26.2ポイント、現状維持-37ポイント、やや下向きは+10.7ポイント、上向きと回答した個社は前月に続いて無しであった。


・地域管内個社の仕入状況の傾向
全体の67.9%が現状維持と回答し、上昇、やや上昇を含め仕入価格の上昇が認められている個社は全体の32.2%といった回答となった。
同年前月比では、現状維持が-1.2イント、やや上昇が+1.5ポイント、上昇が-0.2ポイントであった。


・地域管内個社の資金繰り状況の傾向
全体の64.3%が現状維持と回答し、やや苦しい回答した個社は35.7%であった。
同年前月比では、現状維持が-23ポイント、やや苦しいが+23ポイント、楽と回答した個社は前月に続き無しであった。


・地域管内個社の雇用状況の傾向
全体の67.9%が現状維持と回答し、やや増加が10.7%、減少傾向にある個社は、減少とやや減少を合わせると全体の21.4%といった回答となった。

同年前月比では、現状維持が-3ポイント、やや減少が-7.5ポイント、減少は-0.2ポイント、同年7月8月では回答の見られなかった、やや増加が+10.7であった。

・地域管内個社の経営上の問題の傾向

経営上の問題として上げられているものとして、人手不足が最多の43.8%、同業者間の競争激化が25.0%、売上の停滞・減少は12.5%、利幅の減少、販売納入先からの値下げ要請、原材料高が同率で6.3%、という回答となった。

同年前月比では、売上の停滞・減少+9.8ポイント、利幅の減少が-7.2ポイント、販売納入先からの値下げ要請が-18ポイント、同業者間の競争激化が+3.4ポイント、原材料高は-7.2ポイント、人手不足は+19.5ポイントであった。
・地域管内個社の経営重点施策の傾向
雇用経営上の問題の傾向として、販路拡大と人材確保が同率で最多38.1%、教育充実14.3%、経費節減4.8%、新製品の投入4.8%と続いた。
同年前月比では、販路拡大は+26.3ポイント、経費節減は-15.8ポイント、人材確保-0.1ポイント、新製品の投入-4ポイント、教育の充実-3.3ポイントがある。情報力強化は今回回答として上がらなかった。
奈良県経済動向・需要動向平成29年9月(1.18 MB)
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