H29第4回地域経済動向調査を実施しました。

2017/11/20

伴走型小規模事業者支援推進事業
地域経済動向調査結果報告
平成29年10月度





奈良県明日香村商工会
 

奈良県内消費の動向


【小売販売】百貨店・スーパー販売・新車販売台数

・百貨店・スーパー販売状況額の推移(対前年同月比%・出展:奈良県) 

 

奈良県における百貨店・スーパー全店販売額の対前年同月比は、平成29年8月において全店ベースで4ヶ月ぶりのプラス、 既存店ベースでは9ヶ月ぶりのプラスであった。前年同月に比較して全店ベースでは+2.9ポイント、既存店ベースで+3.2ポイントであった。





・新車販売台数の推移 (対前年同月比 %・出展:日本自動車販売協会連合会)
奈良県の新車販売台数の対前年同月比は、平成299月において、11か月間連続プラスとなった。











【物価指数】消費者物価指数(CPI)の推移

平成27 = 100とした前年同月比 出展:統計局・奈良県)

奈良県の消費者物価指数は平成29年8月、+0.7%となった。同月は同年前月に比較して、
全国、奈良県共に+1.2ポイントとなった。

平成29年6月~8月間の3か月間の平均は全国0.5%奈良県0.36%、前年同期の平均は全国-0.46%、奈良県-0.5%であった。






奈良県内生産の動向


【観光】観光客の推移(実数 出展:観光庁)



平成28年1月~12月の奈良県観光客数は約4,407万人で、前年(平成27年)比261万人、6.3%増加であった。
例年1月と4月が多く、一方観光客の来訪者数の少ない時期は7月である。全体に対する、4か年の各月を平均したものの割合としては、1月が15.1%、4月が10.9%、5月が10.0%と続き、7月は5.5%である。



・延べ宿泊者数とインバウンド延べ宿泊数の月別推移


平成27年~29年の6月~8月期における、延べ宿泊者数の推移は例年、全国、奈良県共に8月が最多である。奈良県における平成298月期は前年同月比-0.2%、6月~8月期前年度比は-12.7%であった。
奈良県における平成298月のインバウンド延べ宿泊者数は、同年前月比+4.75%、前年同月比-4.01%であった。







【生産】鉱工業生産指数 (出典:経済産業省

鉱工業生産指数は、平成297月に3か月連続で低下した。







奈良県内新設住宅着工戸数の
動向


【民間投資】奈良県新設住宅着工戸数の推移(実数 出典:国土交通省)

平成27年1月から平成298月の期間では平成2711月の747戸が最多である。平成27年の年間着工戸数6,517戸、28年は6,734戸。291月~9月の期間における着工数は4,830戸で、前年全体通年の71.73%を占めている。


奈良県新設住宅着工戸数の推移

平成299月の新設住宅着工戸数は580戸となった、同年前月は439戸であった。





・建築確認交付件数の推移(出典:国土交通省 1号~3号・4号申請合計)

建築確認交付件数は奈良県において、平成296月で3か月連続プラスとなった。
平成27~29年の間において、4~6月期における交付件数は、平成28年が最多で全国で145,328件、奈良県1428件となっている。

平成28年、294~6月期のトータル件数の推移は、平成28年で前年比全国+7,048件、奈良県+200件。平成29年では、前年比全国-379件、奈良県-11件となった。





【公的投資】公共投資の推移

・建設工事受注動態統計調査

(前年同月比 出展:奈良県・西日本建設業保証株式会社 国土交通省)

奈良県における公共工事の前年同月比は平成29年7月で24.5%であった。





・奈良県公共事業等事業施行契約済額の推移


平成299月の契約済額は6,510百万円であった。同年前月比としては+3,954百万円であった。






奈良県内金融の動向

【貸出残高】銀行貸出残高、信用金庫貸出残高

・金融機関(国内銀行)貸出残高の推移(実数 出典:日本銀行)

平成299月の奈良県貸出残高は対前年同月比で、+2.3%となった。



・金融機関(信用金庫)貸出残高の推移

(実数 出典:奈良信用金庫・奈良中央信用金庫・大和信用金庫)
283月末奈良県における貸出残高数は、前年同期比で+6%、全国で+2.3%となった。






奈良県内雇用の動向

 

【求 人】有効求人倍率、新規求人倍率

・有効求人倍率の推移(出典:厚生労働省 奈良労働局)

奈良県の9月の有効求人倍率は就業地別で前月より+0.03ポイント、受理地別においては+0.04ポイントあった。



・新規求人倍率の推移(出典:厚生労働省 奈良労働局)

奈良県の平成298月の新規求人倍率は同年前月比就業地別で+0.11ポイント、受理地別では+0.1ポイントであった。



 

【賃金】現金給与総額

・現金給与総額の推移(実数 出典:厚生労働省、奈良県)

現金給与総額は奈良県において、平成297月では344,956円、同年前月比-5,231円、前年同月対比では+17,026円であった。






奈良県内景気の動向

【倒産】企業倒産件数の推移
実数 負債総額1千万円以上出典:東京商工リサーチ 全国企業倒産状況)

奈良県における平成2910月の倒産件数は5件であった。全国733件、近畿では190件であった。



【景気全般】景気動向指数

・景気動向指数の推移 平成22 = 100 出典:内閣府)


景気動向指数(一致指数)は、平成29年8月において奈良県は138.4、前月比+2.5ポイントで2カ月ぶりの上昇。 全国では117.6、前月比+1.9ポイントで2カ月ぶりの上昇となった。







 

地域管内の動向

地域管内会員を対象とした個別面談における動向調査結果



・各個社の景気動向の傾向

平成2910月、やや上向き78.6%、現状維持が21.4%であった。



同年前月比では、現状維持が-
14.3ポイント、やや上向きが+25ポイント、上向き、やや下向き、下向きと回答した個社はなく下向きは-7.1ポイント、下向きは-3.6ポイントであった。







・地域管内個社の売上状況の傾向
平成2910月、やや上向きは78.6%、現状維持14.3%が、やや下向きは7.1%であった。



同年前月比ではやや上向きは+21.5ポイント、現状維持-17.8ポイント、やや下向きは-3.6ポイント、上向きと回答した個社は前月に続いてなかった。





・地域管内個社の仕入状況の傾向

全体の35.7%が現状維持と回答し、上昇、やや上昇を含め仕入価格の上昇が認められている個社は全体の64.3%といった回答となった。
同年前月比では、現状維持が-32.2イント、やや上昇が+25ポイント、上昇が+7.1ポイントであった。






・地域管内個社の資金繰り状況の傾向

全体の71.4%が現状維持と回答し、楽と答えた個社は14.3%、やや苦しい、やや楽と回答した個社はそれぞれ7.1%であった。
同年前月比では、現状維持が-7ポイント、やや苦しいが-29ポイント、楽は+14ポイント、やや楽が+7ポイントであった。






・地域管内個社の雇用状況の傾向

全体の78.6%が現状維持と回答し、やや増加が14.3%、減少は7.1%となった。
同年前月比では、現状維持が+10.7ポイント、やや減少と答えた個社はなく-14.3ポイント、減少は前月と割合変わらず、やや増加は+3.6であった。







・地域管内個社の経営上の問題の傾向

経営上の問題として上げられているものとして、人手不足が最多の45.5%、利幅の減少が27.3%、同業者間の競争激化が18.2%、販売納入先からの値下げ要請9.1%と続いた。



同年前月比では、売上の停滞・減少+9.8ポイント、利幅の減少が-7.2ポイント、販売納入先からの値下げ要請が-18ポイント、同業者間の競争激化が+3.4ポイント、原材料高は-7.2ポイント、人手不足は+19.5ポイントであった。






・地域管内個社の経営重点施策の傾向


雇用経営上の問題の傾向として、販路拡大45.5%、人材確保27.3%につづき、経費節減と新製品の投入、教育充実が9.1%であった。
同年前月比では、販路拡大は+7.4ポイント、経費節減は+4.3ポイント、新製品の投入+4.3ポイント、人材確保-10.8ポイント、教育の充実-5.2ポイントがある。情報力強化は前回に続き回答として上がらなかった。